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ミッキーマウスは何座?


 20世紀のエンタテイメントの世界を代表するにふさわしい人物といえば、1901年12月5日生まれのウォルト・ディズニーでしょう。アーティストとして、またアニメーション作家として、彼はアメリカン・ドリーム的な生き方を体現するキャラクター達を創造し、独自の“ディズニーの世界”を構築しました。また彼は、死後40年経った今もなお力を増し、利益を上げ続けるハリウッド有数の巨大帝国を築いたビジネスマンでもありました。


 クリエイティブで想像力が豊かで、かつ楽天的であった彼は、自分、家族、そして国のためにより善い世界を築きたいという想いを胸に抱き、理想を追い求め続けていた射手座そのものの人物でした。彼の射手座にある太陽に対してイノベーションをもたらす創造の星である天王星がコンジャンクションしていることを見ても、ディズニーは夢を具現化する能力を持つ革新的な人物であったことがわかります。そして、この太陽・天王星のコンジャンクションは“コミュニケーションと知性の部屋”の3室で起こっています。実際のところ、20年代と30年代にディズニーはアニメーションの世界に音楽、色彩、そして映画的表現手法という新しい技術を持ち込んでいます。そして土星とスクエアの月は天秤座にあり、彼が美しい音楽や映像に対する感受性が高く、それゆえにこれらの表現要素を重視するアーティストだったことがうかがえます。アセンダント乙女座は、仕事において小さなことも見逃さずに正確さを重んじる人物像を表しています。そして、これら全ての要素を強調するがごとく、山羊座の金星は“創造の部屋”である5室に位置しています。


 彼の作品が成功をおさめ、子供や家族に大きな影響を与えているのをみて、ディズニーは自分に教育者としての資質があることに気づきます・・・3室は“教育の部屋”とも言われますが、ここに彼の太陽、天王星、水星があり、彼は子供達に正しい道徳・倫理観を伝えなくてはいけない、という意識を次第に強く持つようになります。また成功を重ねてハリウッドの大物としての地位を着々と不動のものとしていくにつれ、自分の帝国の維持・存続がディズニーの大きな関心事として浮上してきます。“心の拠り所、心を落ち着かせる部屋”である4室山羊座に土星があり、この星に射手座のルーラーである木星がコンジャンクションしていることからも、“自分と家族を守る”ことが彼の潜在的な欲求であったことがわかります・・・実際、彼の幼少期は経済的に決して恵まれたものではなく、父親もたいへん躾に厳しい人でした。そして年を追うごとに、ディズニーの作品には射手座の特徴である“倫理観”が反映されるようになり、芸術的な要素も抑えられ(当初の見事な色彩感覚もシンプルな色使いへ、そして登場人物も単純な性格の持ち主へ、と変わっていきます)、ある意味では政治的なプロパガンダ的な作品まで登場するようになります(『The Three Caballeros(3人の騎士)』はその好例です)。


 ここでディズニーのMCを見てみましょう。MCは一般的に“その人が職業において目指すべきゴール”と解釈されますが、もう少し踏み込むと“人がその人生を通じて、社会に対してどのような刻印を残すか”ということになります。ディズニーの場合は双子座のMCを冥王星と海王星がはさみこんでいます。蟹座にある海王星は、音楽と魔法を融合させた彼の代表作『ファンタジア』(1940年作品)に象徴される“創造的なイマジネーション”を表しています。そして双子座にある冥王星は射手座太陽のオポジションにあり、権力志向の強さを表しています・・・これも行き過ぎた場合には、一部の人が彼の作品を“政治的プロパガンダ”と評したように “倫理観の押しつけ”と読むこともできます。ディズニーランドやディズニーワールドも冥王星・海王星のエネルギーを吸収したファンタジーの国、同時に巨大なビジネス帝国、といえるでしょう。


 さて、ディズニーのいろいろな側面をこれまで見てきましたが、わたしはディズニーは2つの人物像に集約できるのではないかと思います。1つ目は山羊座に火星・土星・木星を持ち太陽・冥王星がオポジションしている巨大な実力者。2つ目は射手座に天王星・太陽コンジャンクションを持つ初期のアーティスト時代の夢の実現者、です。『蒸気船ウィリー』は音声と映像を初めてシンクロさせた革新的なアニメーション映画、かつ射手座特有のユーモア精神あふれる勧善懲悪型の美しいアート作品でした。そしてディズニーの分身、ミッキー・マウスは“頭が良く、冒険を好み、いつも気のいい正義の味方”という典型的なキャラクターとして今でも愛され続けています。ミッキーの映画が初めて上映された1928年11月18日(ニューヨーク)を彼の誕生日と考えるなら、彼は蠍座ということになります。父であるディズニーの太陽が蠍座のルーラーである冥王星とオポジションしている、ということからも納得がいきますね。


 ディズニーの世界の住人たちの中で人気を博し強烈な個性を放っているのは、人間よりも動物である、とはよく耳にすることです。彼の人気動物キャラクターたちは、皆ディズニーの出生図を見事に表しているのですよ。例えばドナルド・ダックは、火星とスクエアしている月独特の感情の激しさをうまく代弁していると思いませんか?そもそも、動物を用いたからこそ、ディズニーはわたしたちの潜在意識のより深い領域における象徴的なイメージを引き出すことに成功したのです。ディズニーの創造した動物キャラクターたちは、ディズニーの魂と集合的意識を融合させるのに最適な道具でした。そしてそれゆえに、彼らは永遠の生を手に入れたのです。


2003年8月28日

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