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ニコール・キッドマン


ニコール・キッドマンは最近のハリウッド・スターの中でも、その多芸多才さで一、二を争う女優と言えるでしょう。一つの役柄の次は、過激なまでに全く異なるジャンルの役柄へと鮮やかに飛び込んでくれますが、これは彼女の許容範囲がとても広いことの現れに他なりません。そして多面的な性格の役柄が多いことも、彼女の太陽が双子座であることの証でしょう・・・双子座の特徴は豊かな資質を持っていること、そして常に新しい可能性を探り続けること、だからです。魔女 (『奥様は魔女』,『プラクティカル・マジック』)を演じたかと思うと、次は歌手(『ムーラン・ルージュ』)、そして野心に満ちた妻(『誘う女』)・・・。月は「感情」をあらわす天体ですが、見事な変身を遂げ続ける彼女の柔軟性の高さは、「意味」を探し求めるサインである射手座にある月によって強化されています(注:彼女の正確な出生時間がわからないので「射手座の月」はわたしの推測です)。彼女はひとつひとつの役柄に宿る魂の多面性を探っていく力、つまり「魂を産み出す力」を持っているのです。

双子座は言語、コミュニケーション、思考を司るサインですが、これらの要素は彼女が演じる人物の職業に反映されています。トム・クルーズと交際を始めるきっかけとなった『デイズ・オブ・サンダー』では脳外科医。容姿の大変貌を遂げた『めぐりあう時間たち』では作家バージニア・ウルフ。そして『ザ・インタープリター』では複数の言語を操る国連の同時通訳者。特に『ザ・インタープリター』において、彼女の射手座の月は「国際的」かつ「言語能力」の高い女性、と役柄に2重の影響を与えています。(射手座には「国際法」という意味もあります)。私は20年間占星術に携わっていますが、出生図にこめられたシンボルがわたしたちの現実の人生において具体的に結実していくのを見るにつけ、改めて驚愕の念を抱くのです。

射手座は「長距離旅行」をあらわすサインでもあります。ニコールが生まれて以来、彼女の家族は国から国を転々とする生活を送っていました。彼女の両親は高学歴の専門職(双子座)で、医療や薬品関連(射手座)の仕事をしていたようです。彼らは同時に社会活動も行っていました。ニコール自身、強い信念のもとに募金活動に積極的に携わり、不正には断固として立ち向かう女性です。彼女の出生図では土星(権威と支配)が月に対して120度というトラインの角度を取っていますが、これは「射手座的な夢」を実現するために彼女の「用心深い性格」が大きく寄与していることを表します。その一方、妻としてのニコールは、自分の考えを押し通し、厳しい要求を夫に突きつけ、時には皮肉たっぷりに相手を批判するタイプである、とも読みとれます。元夫であるトム・クルーズはかなり苦労したのではないでしょうか・・・?これについては後ほど2人のシナストリー(相性)を見ていくことにしましょう。

改めて、女優としてのニコールを見てみましょう。柔軟宮である双子座や射手座の人は、他者の持つ闇に同化し、それを表現することにとても長けています。その際、本人の人格と役柄はきれいに切り離されているのです。ニコールはまともで常識的な人物としてメディアにも登場していますが、彼女の持っている「闇」は、おそらく、彼女の演じる役柄の性格とその人生ドラマに凝縮されているのでしょう・・・クリエイティブな活動は「闇」を表に出すための代替行為であることが多いからです。彼女の場合は「変容、セックスと死」を司る天体である冥王星が彼女の月に対して強い影響を及ぼしていると考えられます(ただし、月が蠍座にある場合、話は別ですが)。トム・クルーズと出演した『アイズ・ワイド・シャット』で、表向きには普通の女性ですが陰ではセックスの秘密結社に参加する、あたかも二重生活を送っているような不思議な女性を彼女は演じました。この映画が二人の離婚のきっかけになった、とはよく聞かれる話です。そしてちょうどその頃、運行中の冥王星は彼女の月に重なっていたのです。

彼女はホラー映画『アザーズ』で子供を守る母親を演じていますが、実は子供たちは既に死んでいます。そしてこのショッキングなからくりは、生と死の鏡合わせのようなナレーション効果・・・なんと双子座的なのでしょう!・・・によって明らかにされていきます。そして、ニコールの冥王星もまた、柔軟宮である乙女座にあります。

"Birth" で彼女が演じるのは過去生を探る女性ですが、夫は小さな男の子に生まれ変わって主人公のもとに帰ってきます。占星術的には、双子座は水星的で、アーキタイプは「小さな男の子」ですが、これこそ彼女が無意識に必要としている男性像と言えるでしょう。そして、彼女が演じてきた役柄のほとんどは、好奇心が旺盛で常に何かを探し、事件を触発し、謎を解決していきます。これらの特徴は双子座的、射手座的、そして冥王星的です。

『アイズ・ワイド・シャット』以降の彼女の作品で、わたしが個人的に最も好きなのは『ドッグヴィル』です。小さな村で隠れ家を探す若い謎の女性としての彼女の演技には、目を見張るものがあります。そしてそれ以上に、この役柄にこめられた感情の幅広さ・・・傷つきやすく、人に服従ばかりしていた若い女性が、最後には人間を罰する厳しい天使となって復讐を遂げていく・・・これらの要素全てが彼女の出生図に現れているのです。『ドッグヴィル』のテーマは双子座と関係の深い「近隣、隣人」。彼らとの接触の中で、ニコールは人間の持つ最も深い闇を演じて見せてくれています。



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